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西武BCからリブロまでの40年

『書店に恋して 〜リブロ池袋本店とわたし〜』(菊池壮一・晶文社・2018)読了。

著者は、1977年、西武百貨店入社、同書籍部への配属から分社化の株式会社リブロへの転籍し、2015年西武百貨店池袋本店内にあったリブロ池袋本店の最後の時を店長として迎えた人物。まさにリブロを語るにふさわしい著者による一冊。

これまでも、西武ブックセンター(西武BC)出身の書店人では、田口氏、中村氏、今泉氏によって最盛期のことは、いろいろなところで伝えられているので、リブロの特色について新しい情報は少ない。しかし、本書の価値が、西武との決別となる本店閉店までのことが語られており、そこに価値がある。

百貨店の傘の下を外れ(外され?)、サバイブしていくためのその後の出店策や経営陣のことも。

リブロ池袋本店の閉店は、西武百貨店との間であらたに結ばれた「定期建物賃貸契約(定借)」によって、既に既定路線になっていた。

疑問に思ったこと・・・なぜに、西武百貨店は、そこまでリブロを嫌うのか?

もはや、現経営陣にとって、西武百貨店はセブン&アイの配下であり、セゾンだったこと、セゾン文化を忘れたい、思い出したくもないのだろう。ある意味で、“文化的”な匂いを発する発信源だった書籍売り場=リブロは、決別したい過去なのかもしれない。単純に利益に貢献しないという意味で書籍売り場が許せないなら、後継に別の書店を入れることはないのだから・・・。百貨店人としては、自分たちが本流として稼いでいるところを、たいして稼ぎに貢献していない文化事業(とはいえないと思うが)の奴らが、偉そうな、楽しそうなのは、許せないといったところだろうか。そんな話でなく、セブン鈴木さんのトーハンと日販系という立場からの確執なのか?・・・結局、真相はわからないが、最終的に仲が悪かったことだけは確かだ。

本としては、最終章の「これからの書店人へ」は要らない。リブロとは関係ないじゃん!