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東南アジア市場の脈絡を紹介

『アジア市場のコンテキスト 【東南アジア編】 −グローバリゼージョンの現場から−』(川端基夫・新評論・2005)読了

東南アジア各国(タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム)での小売の市場特性および外資進出による受容による変化を詳細にレポートした力作。

最終章で著者が説明しているが、あえて定義が曖昧になりがちな「ローカルな市場の文化」という言葉を安易に使わず、「ローカルな市場の脈絡(コンテキスト)」という表現を使用し、脈略を構成し理解するキーとなる7つの要素を抽出して整理したのは正解である。

7つの要素(著者の言葉だと扉)とは、①気候、②民族・人口、③宗教、④市場分布、⑤歴史的経緯、⑥政策、⑦所得である。この7つで分類しただけでも、各国さまざまであることが、一瞬でわかる。この本では紹介されていないミャンマーやブルネイなどを含め6億人超の東南アジアは、決して小さい市場でなく大きい。しかし大きいけれど一様ではない。

全体としてみれば、(1)暑くて移動を避けるため商圏が狭いため等で、従来型の零細店ひしめく市場(いちば)がまだシェアが高い(2)巨大ショッピングセンターが買い物だけでなく都市空間としてスタンダードに という流れがある。

目次
第1章 グローバル化とローカルな市場の脈絡
第2章 いま、東南アジア市場で何が起きているのか
第3章 タイの消費市場
第4章 マレーシアの消費市場
第5章 シンガポールの流通市場
第6章 インドネシアの消費市場
第7章 フィリピンの消費市場
第8章 ベトナムの消費市場
第9章 東南アジア市場がわかる七つの扉