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SHINJO · OKAYAMA

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Shinjo Village

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1. 新庄村は、人口約1,000人のとっても小さな村
2. 新庄村は、明治5年(1872年)の制度改正以来、合併0回の村
3. 新庄村は、瀬戸内と日本海側の分水嶺で、旭川の清らかな水の源流の村

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新庄村は、岡山県の北西端に位置し、北西は鳥取県に、東は蒜山(ひるぜん)地域に接しています。中国山地の尾根部分にあり毛無山を主峰とする1,000m 級の連山に囲まれた小さな小さな山村です。村の総面積は67.10km2で森林面積が91%を占め、谷あいにそって標高450~600mに集落が点在して います。気候は日本海型に属し、冬の降雪期は12月から3月と長く、積雪量も多い地域です。

主な産業は、農業と林業。出雲街道の宿場町としても栄え、その名残をがいせん桜通りの本陣と脇本陣が今に伝えています。水田では餅米が多く生産され、「ひ めのもち」ブランドの餅製品が村の名産品となっています。そのほか、野土路の湧き水や、不動滝、そして、がいせん桜通りの清流は環境省選定の「残したい日 本の音風景100選」に選ばれるなど、水の里としても知られている。また最近では、森林セラピーやエコツーリズムなど自然と親しむ新しいツーリズム体験に も力を入れています。

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「まるで、時代劇の背景みたい!」村に来た人が最初に感動するこの並木通り。この見事な桜は、明治38年(1905年)の翌年に日露戦争の戦勝を記念し、5.5mおきに両側に137本に植樹されたもので、出雲街道の宿場町としても栄えた新庄村のシンボル的な存在です。道に沿って、江戸の後期の大規模家屋建築を今に残す「脇本陣 木代邸」をはじめとして、今なお、村人が生活する昔ながらの古い家が多く残っています。春は花、夏は青葉、秋は紅葉、冬は雪の花が咲き、通りの両側の清流には、鯉などが飼われており、水と人との風情在る生活が今でも続いています。桜の開花時期は、岡山県下で一番遅く4月20日前後で、その時はいつも静かなこの通りも、華やぐこととなります。

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観光化されていず、自然の中にまるで、昔話のワンシーンのようにある滝として、滝マニアが口コミで訪れる不動滝。毛無山から流れでた川が、ここの固い岩盤にぶつかり、滝となったもので、江戸初期の文書によると、「この滝は男滝(オンダキ)といい、高さ21間(約40メートル)滝壺横19間(約35メートル)縦15間(約27メートル)ある。深さは水の勢いが強過ぎて計測できなかった」と記録されています。名前の通り、近くに不動明王を奉っており、この滝は行者の修行の場でもありました。不動滝を下ったところには、優しい風情の女滝(メンダキ)があり、河原は広々として、明るい雰囲気。男滝と女滝をつないて遊歩道が設けられ、滝の音を聴き、滝が発するイオンを呼吸しながらの散策は、まさに”癒やし”の極地。飛び散るしぶきと冷気のため夏でも涼しい、リラックススポットです。

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新庄村の見事な水田のほとんどは、餅米の田んぼ。新庄村を代表する”美味いもの”はお餅なのです。ヒメノモチというこの餅米品種は、新庄村の寒暖の差が大きい地域気候に合っており、その粘りとコシの強さからできたお餅は、まさに、餅中のモチというべき美味しさ。もちろん、村には、お餅にまつわる伝統作法が残っていて、そのひとつが「四人づき」という独特の餅つき形式。四人の杵つき担当が、かえしをつけず、連続してつき続けるというもの。うすを四人で囲み、各人が対角線状に杵を下ろして、高速で繰り返し、ついていく様子は真にパワフル。ふたり一組でつくより早くつけ、また水をつけない分もち本来のおいしさを逃さず、よりおいしい餅がつける、という、餅をよく知るこの村ならではのノウハウの結集なのです。

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村の仕事の基本は農業。農業の中でもお餅が特産の村なので、田んぼすなわち水田のある風景が新庄村の原風景と言えます。新庄村の水田総面積は約100haで、その内の7割でモチ米を栽培しています。日本の典型的な棚田風景ではなく、山間部に囲まれたゆるやかな平坦地が水田になっているところが多く、地形の利を無理なく利用した、大らかな水田風景が広がっています。

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農村のお祭りは、作物の収穫時など、農業との深い関係があります。収穫を祝う10月の秋祭りはそのクライマックス。新庄村内の大きな三社、大歳神社、新庄神社、御鴨神社の氏子が中心になって執り行われます。白装束で神輿を担ぎ、田んぼのあぜ道を練り歩く姿は、自然と人との関わりをおごそかに現した”かたち”として、非常に美しく印象深いものです。また神輿とは別にだんじりも、祭りを彩ります。だんじりとは、西日本に多く見られる祭礼に奉納される山車のこと。こちらは主に若い衆が中心で、合計3つのだんじりが出て、村内の各家庭を回り、お札を配り、最後は新庄神社に集結します。

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大地のパワーがみなぎっている山菜は、グルメからも、また、その豊富なミネラルと養分という健康食の面からも注目されていますが、新庄村もまた伝統的な山菜料理が、日常的に食べられています。 年によって野土路地区の献花谷では、春の訪れで山に火入れを行って、山の大地が冬の眠りから覚め、春の活動を始めるような状態をつくり出します。火入れから数週間で、ワラビが多く取れるようになるのです。春の山菜は、フキノトウ、ワラビだけでなく、イタドリ、コゴミ、コシアブラ、タラノメ、タキミズナなど。これらが、各家庭では、浅漬け、和え物、天ぷら、最近は小麦粉を混ぜたチヂミなどに料理されて、食卓に並ぶのです。山菜の本格的なシーズンは連休明けの5月で、野土路地区で山菜祭りが行われます。

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がいせん桜通りでは、毎年、お盆がくると、盆踊りが行われます。 盆踊りは、平安時代、空也上人によって始められた念仏踊りが、お盆の行事と結びつき年に一度この世にかえってくる精霊を迎え、送る時の風習として広まったもの。新庄村ではかつて、「流し」と「輪踊り」という形式がありましたが、最近では最初から「輪踊り」となっています。以前は、旧暦の14日に浦手地区の薬師堂、15日は新庄神社の庭、16日は町地区で踊っていましたが、現在は14日の夜の踊りのみ。太鼓が先頭で、踊り手はその後に続き「アラセノセーヨウヤルノー」と囃しながら踊っていきます。

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古代から大和と出雲を結ぶ出雲街道筋に位置する新庄村は、江戸時代には松江藩の参勤交代の宿場町として役割を担ってきました。現在も、がいせん桜通りには、参勤交代があった時代を彷彿させる本陣跡や脇本陣の雰囲気を伝える建物に、江戸期や明治期に建てられた建物も加わり、宿場町の風情をしみじみと味わうことができます。がいせん桜通りは、新しい建物も古い建物の形式に対し敬意をあらい、連続性を意識した町並みを作っているところも注目ポイント。この生活感ある民家の様子は、村のそこかしこに見ることができ、その堂々とした家々のたたずまいは、ニッポンの豊かな農村、そのものでもあるのです。

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がいせん桜通りの両側の家の前には、清流が流れており、そのせせらぎの音は環境省選定の「残したい日本の音風景100選」に選ばれていいます。清流の幅は約60㎝、水の深さは30㎝ぐらいで、石積み水路は明治初期のもの。水路から水をひいた小さな池がある家も多く、鯉を飼っているお宅も多く、水路に小さな木製の水車をかけている姿をみかけることもあります。その水車は中にズイキイモを入れて、ゴロゴロと回転することで、皮が自然にむけていくイモ車で、このサウンドもまた、音風景のひとつなのです。また水路の維持には、地域がまとまっておこなう水路掃除が不可欠。この美しく、穏やかな風景の見えない背後には、村人たちのコミュニ ティーの結束があるのでした。

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蒜山高原側から新庄村にいたる県道58号線沿いにある、野土呂の名水。新庄村から蒜山方面に向かう県道58号線沿いに、岩からしみ出す小さな水場として姿を現します。かつて、美作高田(旧勝山町)を支配していた三浦のお殿様が、見回りのときこの水を飲み、「このようにおいしい水は、日本中どこを探してもない」と褒めたたえました。そして、お殿様が臨終のとき、この水を飲みたいと望みましたが、遠方ゆえにそれがかなわず、家来は違う場所からの水を差し上げたところ、「長い間飲まないうちに野土路の水の味もずいぶん落ちたものだ」と歎いて亡くなられたと言い伝えられています。遠くからわざわざ車でここの水を汲みに来るファンの姿をよく見かけ、「この水でコーヒーを入れると、うまい」「初釜のお茶に使います」など、聞けばそれぞれのおいしい水の飲み方を教えてくれます。

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森林セラピーとは、医学的証拠に裏付けされた森林浴効果のこと。森の香りや空気の清浄さ、美しい森の色彩や景観などが人の生理に及ぼす効果について、医学実験による検証を終え、お墨付きを得ている森が、全国に44か所(2011年4月現在)あります。その「森林セラピー基地」のひとつが、新庄村にある「ゆりかごの小径(こみち)」。大山隠岐国立公園毛無山の麓に位置する、標高700~750メートル全長2キロメートルのこの道は、岡山県下最大級のブナ林や天然杉に覆われている自然度の高い環境であり、県のレッドデータブックに載る希少な動植物の宝庫の場所でもあるのです。小川のせせらぎや小鳥のさえずり、木々の薫りを五感で感じながら、ゆっくり歩いてみましょう。ストレスホルモンの値は下がり、心拍数はゆったりと落ち着き、心身共に爽快な気分になること、請け合いです。

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