.

SHINJO · OKAYAMA

Sight

BOOKS · COFFEE · GALLERY

HOME >> FEATURE

新庄びと Vol.1 深田敦史さん(木工PEZ)

IMG_3867

ザ・バーバーバーのバースツールを作った男

深田敦史(ふかだ あつし)
/家具工房 木工PEZ(ペス)

第一回の人物紹介は、ザ・バーバーバーのバーカウンターにならぶ5脚のスツールを作ってくれた村在住の深田さん。深田さんはミステリアスな人である。

IMG_3873

普段は、大音量の音楽をかけた広い工房の中で一人で黙々も仕事に打込んでいるので、寡黙なタイプで孤独を愛する人間かと思いきや、いつ訪れても(それもアポなし!)、ウェルカムな感じでお茶まで出してくれて話に付き合ってくれるナイスな人である。そして話は面白く、ギャグを交えた会話で笑わせてくれる人である。・・・寡黙な人ではない。

深田さんはもともと千葉県の出身で、趣味はレトルト・カレーのパッケージをコレクションすること。いろんなタイプのデザインがあるのが楽しくて好きなんだそう。

新庄村で木工PEZ(ペス)を開いて、今年4月で丸10年目を迎える。
「PEZ」は、スペイン語で「生きた魚」という意味らしく、22歳から24歳の時の海外青年協力隊で中南米で働いていた時についたニックネームが「PEZ」だったそう。由来を聞くと「顔が魚っぽかったから?」と冗談でかわされかけたが、どうやら、やたらと川に入って遊んでいたから、つけられたあだ名なのだそうだ。・・・ワイルドだったんだ!

IMG_3874

どのようなきっかけで新庄村へ?

岐阜県の高山で家具職人の技術を学んだのち、海外青年協力隊を経て、広島県内にある家具製造会社で働いていたが、自分の工房をもつことを決意する。
とはいえ、工房を構えるとなると、機械器具の設備投資にかかる初期費用は結構大きい。・・・手元に潤沢な資金があるわけではない深田さんは考えた。「各地にある、ほとんど使われなくなった木工体験教室的な場所を貸してもらえないだろうか?」。そこから全国の約120の自治体に手紙を出したそうだ。「遊休施設になっている木工体験教室があれば貸してほしい」という希望に対して3〜4の自治体から返事があった。その中の一つが新庄村であった。そして実際に現地確認として新庄村に初めて訪れたのが、10年前の冬の時期だった。雪に埋もれる新庄村の景色が修業先の高山に何となく通じるものがあったことと、設備や空間の広さなどの条件面で自分の希望に適っていたことが、決めてになった・・・そして現在にいたる。

家具だけではない、大小さまざまな木工仕事

家具工房であるが、木工職人として、様々なリクエストに応える仕事もこなしている。
楽器コントラバスの弓をしまうためのケースづくりから水路で使うイモ洗い器までこなしてしまう。また自分発信で企画した仕事として、蝶の標本とそのケースがある。小さな頃から虫や生き物が好きだった昆虫少年として、小さな標本ケースにもこだわりは満載で、研究開発に一年を要した。特に苦労した点は、ガラスの密閉に関する技術的解決。現在、この蝶の標本ケースセットは、新庄村の道の駅で売られており、月に一個はコンスタントに売れていく隠れたヒット商品(?)になっている。

IMG_3875

深田敦史(木工職人)

家具工房 木工PEZ(ペス)
〒717−0201
岡山県真庭郡新庄村4744−1
TEL/FAX 0867−56−3450